【重点課題2】心の豊かさ、人々のつながりへの貢献
※このページはサステナビリティレポート2018の記事内容です。
目標と主な成果
2030年目標
感動を呼び起こす写真・映像の記録や、思い出をカタチにする写真製品で人生の豊かさや平和な暮らしに貢献
スマートフォンやSNSの普及により、写真は日常に欠かせないコミュニケーションツールとなり、人と双方向に想いを共有するツール、また自己表現のツールとしての重要性も増しています。富士フイルムグループは、写真のリーディングカンパニーとしてこれまで多くの「人」と「人」の心をつなぎ、人生を豊かにする写真の価値を発信し続けてきました。「撮る、残す、飾る、そして贈る」という写真の様々な楽しみ方を伝えていくために、これからも時代の変化に合わせた写真の可能性を追求し、写真・映像文化の発展と心豊かな社会の実現のために貢献していきます。
2017年度の活動
【目標】思い出をカタチにした写真を楽しむ機会の提供
- 「 FUJIFILM SQUARE 開館10周年記念写真展」として、写真の「歴史」・「今」・「明日」という3つのテーマで「写真の過去・現在・未来」を発信する様々な特別企画展を開催
- 応募者全員の作品を展示する参加型写真展を過去最大規模の50,000人で開催、また海外へも展開
- 新しい写真の楽しみ方を提案する「WONDER PHOTO SHOP」の海外店舗、25カ国・61店舗に拡大(2017年度末時点)
- スクエアフォーマットを採用し、多彩な画像の編集・加工機能を搭載したハイブリッドインスタントカメラ「instax SQUARE SQ10」が2017年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」を受賞
今後の活動&目標
- 2020年に10万人参加を目指し、「“PHOTO IS”想いをつなぐ。50,000人の写真展」の国内及び海外でのさらなる拡大
- 「撮る、残す、飾る、そして贈る」写真の楽しみを世界中に伝える製品・サービス・機会の提供
解説
富士フイルムグループは、創業以来「写真文化」の発展のため、写真の素晴らしさ、楽しさ、感動、残す大切さを伝えてきました。その一環として開館したフジフイルム スクエアは、2017年に10周年を迎えました。開催した写真展は延べ1,300回、来館者数は600万人に及んでいます。2017年度は10周年記念写真展を含む86本の写真展を開催、来場者は58万人を超えました。こうした取り組みが評価され、フジフイルム スクエア内の「富士フイルムフォトサロン」「写真歴史博物館」が、企業メセナ協議会より「芸術・文化振興による社会創造活動」として、2015年、2016年に引き続き「THIS IS MECENAT2017」に認定されています。
写真展は「撮った人」の気持ちを「見た人」に伝える場であり、両者をつなぐコミュニケーションの場です。一般の方々の写真への想いをつなぐ場として始まった参加型写真展「“PHOTO IS”想いをつなぐ。50,000人の写真展」は、2017年は出展作品数・会場数ともに過去最大となり、海外でも初めて開催されました。製品では、instax(チェキ)シリーズの新たなラインアップとして、出力前の画像編集・加工を実現したハイブリッドインスタントカメラ「instax SQUARE SQ10」を発売、インスタグラムで浸透したスクエアフォーマットを採用し、写真表現の世界を広げています。
写真を楽しむ新たな製品・サービスを展開。スクエアフォーマットを採用したハイブリッドインスタントカメラ「instax SQUARE SQ10」(左)とお洒落な写真集が手軽に作れる「フォトジン」(右)
スマホ時代ならではの新しい写真体験を提案する「WONDER PHOTO SHOP」は海外にも積極的に出店し、25カ国・61店舗を展開(2017年度末時点)。写真はアメリカ(左)とタイ(右)での様子
トピックス
人々の想いをつなぐ写真展
(50,000人まで拡大した日本最大級の参加型写真展)
応募者全員の作品を展示する写真展「“PHOTO IS”10,000人の写真展」として2006年にスタートした本写真展は、毎年応募作品数が増え続け、12年目の2017年は出展作品数・会場数ともに規模を過去最大に拡大し「“PHOTO IS”想いをつなぐ。50,000人の写真展」として開催。50,507点( 前年比120%)の作品が集まり、全国36会場には120万人以上が来場しました。また2017年度は同コンセプトの写真展を海外で初めてマレーシアで開催。5,530点もの作品が集まり、多くの方が足を止めて写真をじっくり鑑賞するなど、非常に好反響でした。2018年度は海外での展開をさらに拡大し、マレーシアに加え、ドイツ、アメリカ、カナダ、タイでの開催を予定しています。
2017年度は特に、美しい夕日やお子さまのふとした笑顔など、日常生活のワンシーンを切り取った作品が数多く寄せられました。また、応募作品のうち約3割がスマートフォンで撮影したもので、スマホからの応募枚数は前年度に比べ約2倍に増えました。世界中にスマホが普及し、写真撮影が日常的な楽しみになるなか、富士フイルムは今後も写真展を通じて「写真をプリントで残す大切さ、楽しさ」を伝えていきたいと考えています。
海外で初めて同コンセプトの写真展をマレーシアで実施(右)
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