【重点課題3】製品・化学物質の安全確保「2015年の活動」
※このページはサステナビリティレポート2016の記事内容です。
- 資料・データ:科学物質排出量削減(PDF:1.1MB)
化学物質管理
富士フイルムは、適用される法律や規制、有害性のレベル、及び会社の管理方針に基づく社内分類により、事業で使用される化学物質を管理しています。
2015年度は、規制物質の範囲拡大、規制の提案から施行までの短期化、及びリスクを重視する化学物質安全の考え方への変化など、世界的な化学物質管理の動向に対して整合性をとるため、化学物質管理に関する新たな社内規則の概要を作成しました。新規則の基本的な特徴は、富士フイルムにおいて使用される全化学物質に対するリスクアセスメントの実施と、化学物質規制の重大性に直結した段階的な管理区分の制定です。これにより化学物質の従来以上の安全な取り扱いと、計画的な規制対応が可能になります。
また2016年6月には、日本の改正労働安全衛生法が施行され、従来努力義務とされていた、労働安全衛生法が定める物質(名称等を通知すべき危険物及び有害物)の使用において、人健康へのリスクアセスメントが義務化されました。この改正に確実に対応すべく、通常の作業条件の中で、できるだけ的確かつ速やかに結果を導き出せるリスクアセスメントの手順を作成し、国内の富士フイルムグループで運用を開始しました。
今後の進め方
2016年度は、化学物質管理規則改定に伴う新たな管理内容について、国内、海外を含めた富士フイルムグループ全体に展開し、本格的運用を開始します。
製品化学物質管理
富士フイルムは、定期的なお取引先への説明会や、個別の支援を通じてサプライチェーン全体の製品含有化学物質管理のレベルアップを進めています。2015年度の説明会では、情報伝達方法や手順に加え、社会的背景や最近の法規制動向の説明も行い、お取引先の理解促進を図りました。情報伝達時の課題を解決するため、お取引先との対話も重視しました。また、製品に含まれる化学物質の管理体制をより強化するため、経済産業省が主導で開発した、サプライチェーンにおける製品含有化学物質情報の新伝達スキーム「chemSHERPA(ケムシェルパ)」の普及に賛同。既存スキームからの円滑な移行を目指し、2016年度よりchemSHERPA運営組織であるJAMPの各種委員会活動に参加し、中心的に活動しました。
今後の進め方
chemSHERPAへの円滑な移行を進めるとともに、アジア地域への製品含有化学物質管理の仕組み拡大に取り組みます。
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