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【重点課題1】働きがいにつながる環境づくり

 

※このページはサステナビリティレポート2018の記事内容です。

目標と主な成果

2030年目標

働く人の生産性向上と創造性発揮を支援するソリューション・サービスの提供による、組織と社会のイノベーション創出への貢献

「コミュニケーションの革新」の提供を通じて、人の創造性を発揮する働き方の実現を目指します。例えば、複合機を通して情報をクラウドとシームレスにつなげることで、業務プロセスを自動化し、抜本的に生産性を改善します。また、これまで培ってきた自然言語処理や画像認識など独自の先進テクノロジー、AIやビッグデータ解析等を駆使して、価値ある情報を抽出・活用することにより、従来の「働き方改革」を超え、知的創造性を発揮する環境を構築して人々の働きがいを高め、組織や社会のイノベーション創出に貢献していきます。

2017年度の活動

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【目標】自社の働き方変革の取り組み

  • 社員1人あたりの所定外労働時間を2013年度比2割減(富士フイルム)
  • 社員1人あたりの平均年間総労働時間を2012年度から143時間削減(富士ゼロックス)
  • ITによる業務の見える化、PRA(ロボットによる業務自動化)の推進(富士フイルム)
  • リモートワーク制度とサテライトオフィス整備の拡大(富士ゼロックス)

【目標】お客様の働き方変革を支援する取り組み

  • 「 Smart Work Innovation」の策定と新しいサービスの発表(2018年3月)

今後の活動&目標

  • 自社の働き方変革の実践をさらに推進
  • お客様の働き方変革の支援において、より実効性の高いソリューション・サービスの提供を強化

解説

富士フイルムグループは各社で働き方変革の取り組みを進めた結果、富士フイルムでは社員1人あたりの所定外労働時間を2013年度比2割減、富士ゼロックスでは社員1人あたりの年間総労働時間が2012年から143時間減少しました。富士フイルムでは、ITによる業務の見える化、RPA(ロボットによる業務自動化)などを推進しました。富士ゼロックスでは、営業活動の効率化と隙間時間の活用によりお客様との接点強化を狙った国内営業部門向けテレワーク制度を拡大、全国の国内販売会社を含めた従業員約7,800名が利用しています。お客様に近い場所で業務ができるサテライトオフィスは全国26カ所に拡大、さらに駅構内で個人専用のオフィス空間を提供する実証実験も開始しました。

これらの活動を通して、お客様の働き方変革を支援する新たな価値提供戦略「Smart Work Innovation」を策定しました。

今後も、自らの経営課題を解決した実践事例をお客様にご紹介し、ICTやクラウド技術を活用した商品やソリューション・サービスの開発と提供により、新しい働き方を実現し働きがいにつながる環境づくりを進めていきます。

トピックス

テレワーク(*)を支援する場の提供
(駅構内に個人専用のオフィス空間を提供する実証実験を開始)

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ワークブース内には、机、椅子、充電設備、大型ディスプレイのほか、セキュリティが確保されたWi-Fiを使える環境を完備

富士ゼロックスと東京地下鉄は、2018年6月、駅構内に個人専用のオフィス空間を提供する実証実験を開始しました。多くの企業が働き方改革を推進する中、柔軟な働き方であるテレワークが注目される一方、実際にテレワークのできる場所や環境は十分に整備されているとはいえません。そこで、移動中の駅でも隙間時間を有効活用できるように、個人で利用できるオフィス空間を提供。仕事に集中できることはもちろん、情報漏えいの心配をせずに電話や資料作成が行える空間にしました。スマートフォンやパソコンで場所や予約状況を確認して予約でき、15分という短い単位からも利用可能です。まずは南北線溜池山王駅・千代田線北千住駅に設置し、今後増設していく予定です。

富士ゼロックスは、場所の制約から働く人を解放するサービスを提供することで、働き方変革を加速させていきます。

*テレワーク:ICTを活用した場所や時間にとらわれない働き方

働き方変革を支援するソリューション・サービス
(新たな価値提供戦略「Smart Work Innovation(スマートワーク・イノベーション)」を開始)

富士ゼロックスは、お客様の働き方変革を支援するソリューション・サービスとして、新たな価値提供戦略「Smart Work Innovation」を策定しました。

技術革新とグローバル化で企業競争が激化するなか、業務の効率化や、創造性の発揮を通した競争力強化が求められています。しかし企業の現場では、様々な制約が業務のデジタル化や生産性向上を阻害し、人々の時間を拘束しているだけでなく、業務遂行に必要となる専門性が活用しきれず、全体的な組織能力の向上、創造性の発揮を阻んでいます。Smart Work Innovationは、富士ゼロックスが長年にわたり研究を続けてきた独自の「Document AI(*)」」技術、商品提供を通して強化してきた次世代セキュリティ技術、さらには社内外実践を通じ培ったIoT(Internet of Things)・IoH(Internet of Humans)技術などを利用し、繰り返し作業をはじめとする様々な制約から働く人々を解放、専門知識が必要な業務を幅広い人々が遂行できるよう専門性を開放、よりクリエイティブな働き方を実現するものです。さらには、セキュアな情報流通環境の提供と、より創造的な働き方への変革を促す有益な情報の収集・解析の提供を行い、企業競争力の強化を実現します。

2018年4月には、提供する5つのサービスのうち、高精度データエントリーサービス、図面情報抽出サービス、専門知識体系化サービスの提供を開始しました。これらの新サービスは既に複数のお客様先で実証実験を実施し、定量・定性的な効果をあげています。大量の帳票・図面情報の利活用を低負荷で促進するとともに、専門性の高い文書の活用や文書活用プロセスを改善し、人材活用・人手不足対策にも効果を発揮します。

富士ゼロックスはSmart Work Innovationにより、生産性向上と人の創造性を発揮する働き方を支援することで、本質的な働き方変革を推進していきます。

* Document AI:オフィスに蓄積するドキュメント(文書)から「価値ある知」を抽出し、業務での利活用を実現する富士ゼロックス独自の人工知能技術。インターネットで流通するビッグデータを処理してモデル化する一般的なAIの処理方式とは異なり、オフィス内の質の高いデータを使用するため、比較的少ないデータ量でも、高度な処理が可能

Smart Work Innovation全体構想

Smart Work Innovationの提供サービス

  1. 高精度データエントリーサービス
  2. 図面情報抽出サービス
  3. 専門知識体系化サービス
  4. スマートサイバーセキュリティサービス
  5. 行動分析最適化サービス

※このページはサステナビリティレポート2018の記事内容です。


   
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