生活
※このページはサステナビリティレポート2015の記事内容です。
基本的な考え方
富士フイルムグループの創業の原点である写真には、思い出をカタチに残し、人生を豊かにする力があります。2011年の東日本大震災で行った「写真救済プロジェクト」により、その思いは強くなりました。復興支援活動のなかから生まれた「遠野みらい創りカレッジ」では、これからの地域活性化のあり方を模索しています。写真、ドキュメントによるコミュニケーションの活性化、文化遺産を後世に伝えること、社会にとって重要なデジタルデータの安全な保存、事故や犯罪の少ない安全な社会で、誰もが人々とのつながりをもち、心豊かな人生をおくることへの貢献を目指し、新たな製品、サービスを開発し、社会に普及させていきます。
【重点課題1】 安全、安心な社会づくりへの貢献
- 【目標】重要情報の長期保存、防犯、情報セキュリティ向上、社会インフラの安全性向上に寄与する製品の普及
【重点課題2】 心の豊かさ、人々のつながりへの貢献
- 【目標】(1)貴重な文化・芸術作品の伝承への貢献
- (2)地域コミュニケーション活性化のためのソリューションの開発
- (3)思い出をカタチにし人生を豊かにする写真製品の普及
2014年度の活動
イメージング分野では、プレミアムデジタルカメラシリーズ「Xシリーズ」や、交換レンズの品質が高く評価され、順調に販売を伸ばしているほか、2014年開催のサッカーW杯ブラジル大会で、製品の品質の高さに加え、グループ内でのグローバルな連携が評価され、公式TVレンズとしてフジノンレンズが採用されました。大容量で長期保管に優れた記録メディアへの関心も高まっています。インスタントフォトシステムは、デジタルカメラやスマートフォンの写真撮影に慣れ親しんだ若者層を中心に、全世界で売上を伸ばしています。「Year Album」や「シャッフルプリント」など、人々の生活に彩りを添える付加価値プリントも好評価を得ています。
一方2014年には、「いつでも、どこでも、誰にでも、手軽に写真が撮れる」というコンセプトで、写真の裾野を大きく広げたことを高く評価され、初代レンズ付フィルム「フジカラー 写ルンです」が、独立行政法人国立科学博物館から「重要科学技術史資料※」(愛称:未来技術遺産)に選定されました。
※ 重要科学技術史資料:「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を登録するもので、当社は2010年と2013年にビデオテープとデジタルカメラで3つの登録を受けている
今後の進め方
「写ルンです」は、当社が誇る29年前の「Value from Innovation」です。こうした当社の取り組みが改めて評価されたことを励みに、思いを新たに、デジカメ・スマホ時代における写真やプリントの魅力を広げていきます。一方、大容量データ長期保管のためのシステムや、昨今の訪日外国人観光客の増加に伴う多言語サービスなどの新たなニーズも広がっています。富士フイルムグループは、多様化する価値観やライフスタイルに対応し、今後もイノベーティブな商品やソリューションを提供していきます。
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