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生活

 

※このページはサステナビリティレポート2017の記事内容です。

<トピックス1>文化財・映像資産の保存
高度な写真技術、複製技術を生かし、貴重な文化伝承に貢献

[画像]重点課題1・2

富士フイルムグループでは、長年の写真技術で培った高度な画像処理技術、アナログ資料をデジタル化する技術、複写技術などを活用し、貴重な文化財や美術品などの保存・複製、一般への公開などを支援しています。所蔵品のデジタル画像や複製品を作成することで、わずかな研究者にしか閲覧が許されなかったものを、劣化の心配なく展示・研究を行うことができるほか、ウェブサイトなどで画像データを広く公開するなど、様々な文化伝承に貢献することができます。

●アナログ資産のアーカイブ事業に協力

富士フイルムイメージングシステムズ(FFIS)は、主に国立博物館、図書館、企業向けに、長年培ってきたアーカイブ知識と技術で、高品質なデータアーカイブ・サービスを展開しています。撮影から現像、スキャニング作業まで一元管理できる強みを生かし、国立公文書館からは数千点の絵図・絵巻物など大判所蔵資料を大判フィルムで撮影し、高画質・大容量でスキャニングする業務を受託しました。2016年には、大判の城絵図のデジタル撮影業務を行っています。スキャニングしたデータは国立公文書館デジタルアーカイブウェブで公開されています。

本サービスについては、近年、企業からの関心も高まり、お客さまが所蔵しているフィルム、写真プリントや映画フィルム、ビデオテープなどのあらゆる原版をデジタル化することに加え、画像共有サービス「IMAGE WORKS」も活用するなど、デジタル化した貴重な資料を活用しやすいよう、様々な提案を行っています。

●高度な複写技術を生かした伝統文書の複製

[写真]複製した「戸田浦における露国軍艦建造図巻」

複製した「戸田浦における露国軍艦建造図巻」

富士ゼロックスは、社会貢献の一環として伝統文書の複製を通じた文化伝承活動を2008年から実施、これまで神社仏閣、市町村、大学、企業などに200点以上の複製品を贈呈しています。2016年には、公益財団法人東洋文庫が所蔵する「戸田浦における露国軍艦建造図巻」(以下、軍艦建造図巻)の複製品を贈呈しました。伝統文書固有の色彩や光沢、経年変化による独特の風合いを複合機で和紙に忠実に再現するには、高度な複写技術が要求されます。製作にあたっては、原本に忠実に再現する独自のカラーマネジメント技術を活用。また自社の高画質フルカラー複合機に、表面に凹凸があり、含水量の異なる和紙にトナーを定着させるための特殊な設定を加え、複製品を製作しました。

なお軍艦建造図巻の複製品と同様のものが、安倍総理大臣からロシア連邦のプーチン大統領への贈答品として選ばれています。

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