健康
※このページはサステナビリティレポート2017の記事内容です。
<トピックス4>院内の感染対策
独自の抗菌技術で医療・介護現場での感染リスクを低減
用途に応じて使い分けられる「Hydro Ag+アルコールスプレー」と「Hydro Ag+アルコールクロス」の2タイプを発売
近年、免疫力が低下し、感染リスクが高くなっている高齢者やがん患者などが増加、また新たな多剤耐性菌(*)が出現するなど、院内感染のリスクは年々高まっています。現在、医療現場では感染症対策の一つとして、多くの人が接触する頻度の高い場所や医療機器などの清拭に、アルコールを含有した環境清拭材が使用されています。しかしアルコールは、短時間で蒸発してしまうため、除菌された状態が持続する時間は限られていました。
今回、富士フイルムが発売した環境清拭材は、独自に開発した抗菌技術「Hydro Ag+(ハイドロ エージープラス)」により、アルコール溶液中に銀系抗菌剤と室温で硬化する超親水ポリマーが安定的に分散されています。本製品でドアノブやベッドなどを清拭すると、対象物がアルコールで除菌されるとともに、対象物の表面に銀系抗菌剤(銀イオンを徐々に放出する機能を持った微粒子)を含む超親水コーティング層が形成され、アルコールが蒸発した後も長期にわたり微生物の繁殖を抑えることができます。また、クロスとスプレーを使い分けることで、対象物の素材や形状を問わずに様々な箇所に使用可能です。患者さんはもちろん、来院者や医療従事者の感染リスクを抑えることもできるため、医療や介護の現場における感染抑止に効果を発揮すると期待されています。
* 多剤耐性菌:多くの抗菌薬が効かなくなった細菌のこと
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