【重点課題1】地球温暖化対策の推進 : 2016年度の活動「地球温暖化対策」
※このページはサステナビリティレポート2017の記事内容です。
地球温暖化対策
2016年度、富士フイルムグループの製品ライフサイクル全体のCO2排出量は、基準年2005年度比で14%の削減で、中間目標(2016年度10%削減)を上回る実績となりました。対前年度では3%削減で、2011年度以降は継続的な排出削減を進めています。特に「製造」ステージでは対前年度5%と大幅に削減しました。
富士フイルムグループでは、2007年度の「地球温暖化対策推進委員会」の発足以降、継続してグループを横断する活動を行っており、現在ではその活動を「エネルギー戦略推進委員会」に引き継いでいます。その間、活動範囲をグループ全体へ拡大、また、省エネルギーのみならずエネルギーの調達や供給プロセスの改善にも踏み込み、総合的にエネルギーの効率的な利用を追求しています。
2016年度は、主要工場の一つのオランダ工場で、使用電力の100%再生可能エネルギー化(風力発電由来)を達成しました。また、富士宮工場では重油からガスへのエネルギー転換を進め、エネルギーの低炭素化を図りました。さらに、エネルギー設備の特性を反映させた生産計画の立案や生産量の変化に柔軟に対応した自家発電の運転などを通じてエネルギーの効率的な利用を追求し、「製造」ステージのCO2排出量の対前年5%削減につなげました。
そのほか、2014年度に開始した、富士宮工場の自家発電力をグループ会社へ託送供給する「電力自己託送」では、2016年度も託送先の拠点を拡大しました。グループ会社19拠点に電力自己託送を行うことにより、引き続き国が目指す電力需要の平準化にも貢献しています。
富士フイルムグループの2016年度の実績
CO2排出量(Scope1,2,3)/「GHGスコープ3基準」での富士フイルムグループ 2016年度実績
今後の進め方
パリ協定の発効も踏まえ、2017年度には新たな目標「CO2排出量を2030年度までに30%削減(2013年度比)」を設定しました。エネルギー戦略推進委員会は、CO2排出削減の視点での活動を強化し、従来からの省エネルギーの推進とエネルギー利用効率の最大化に加え、再生可能エネルギーの導入機会を積極的に探索し、その活用を含めた、エネルギー源の低炭素化にも注力していきます。
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