【重点課題1】地球温暖化対策の推進 : 2016年度の活動「環境配慮設計」
※このページはサステナビリティレポート2017の記事内容です。
富士フイルムグループ
富士フイルムグループは、グリーン・ポリシー(環境方針)に基づき、ライフサイクル全体の視点で、地球環境への負荷低減に貢献する製品・サービスの開発と提供を進めています。
富士フイルム
富士フイルムは、2003年から、すべての新製品、改良品に対し「環境配慮設計規則」に則って、製品の環境への影響の低減を図っています。2016年度、CO2排出削減に関して、中期CSR計画(SVP2016)の目標「2020年度までに2,000万トンの削減(2005年度比)に貢献」をほぼ達成しました。また、磁気テープを使ったビジネスモデル「テープアーカイブアプライアンス」が「省エネ大賞」の「資源エネルギー庁長官賞」を、また、カーボン・オフセット付き化粧品が「カーボン・オフセット大賞優秀賞」を受賞しました。
さらに、2013年に制定した「CO2排出削減貢献量の算定」の社内ガイドライン(*1)に基づき、各製品・サービスの貢献量の算定を進めていますが、2016年度はソフトウェア・サービス・ITシステム分野を加え、当社すべての製品分野の削減貢献量の「見える化」を実施しています。
世界的に関心が高まっている水使用の観点では、2014年に制定した「ウォーターフットプリント算定の社内ガイドライン」に基づき、ライフサイクル全体での使用量の「見える化」に取り組んでいます。
* 「CO2排出削減貢献量の算定」の社内ガイドライン:お客さまが当社の製品・サービスを利用することにより、これらを利用しない場合、あるいは別の手段を用いた場合と比べて、削減可能なCO2排出量を算定する考え方・方法を、製品・サービスの分野ごとにまとめたもの
今後の進め方
新CSR計画の初年度である2017年度は、環境配慮設計の社内評価の仕組みの改善などを通し、新CSR目標の達成のための基盤づくりを開始します。また、並行してCO2排出削減、水使用削減についても継続して取り組んでいきます。
富士ゼロックス
富士ゼロックスは、商品やサービスの提供を通じて、お客さま先の課題解決と環境負荷削減の両立に貢献したいと考えています。その根幹をなすのが、環境性能と使いやすさを両立した快適なエコを具現化する考え方“RealGreen”のコンセプトです。お客さまにストレスを強いるようなエコは真の環境性能ではないという強い意志の下、これまで培ってきた環境技術を有機的に統合した新たな価値の創出に取り組み、商品を中心にお客さまの課題解決や働き方変革の支援にも力を入れています。
2016年度は、CO2削減効果の高いソリューション・サービス事業の売上が伸びたため、お客さまオフィスでのCO2削減貢献量は約265kt-CO2増加し、3,727kt-CO2に伸びました。また、従来のシュレッダーにはない「ひきちぎり破砕方式」を採用したTrust-Eco1500の開発、販売活動による紙資源リサイクル推進への取り組みが高く評価され、平成28年度 3R推進功労者等表彰において、「3R推進協議会会長賞」を受賞しました(主催:リデュース・リユース・リサイクル推進協議会)。紙書類をひきちぎり、かくはんし、圧縮する方法により、紙資源9億枚(2015年度の年間推定値)相当の削減や、その廃棄焼却時に発生するCO2 2,200トンの削減など、環境負荷抑制に大きく寄与しています。
今後の進め方
今後も、お客さまの業務変革を支援するソリューション・サービス事業と、省エネ技術を搭載したダントツの環境配慮型商品の提供を通じて、お客さまの事業成長とCO2排出抑制の両立への貢献を目指します。
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