ページの先頭です



環境

 

※このページはサステナビリティレポート2016の記事内容です。

<トピックス2>環境課題を解決する材料開発
タッチパネル用薄型両面センサーフィルム「エクスクリア」

[重点課題1]

[画像]環境課題を解決する材料開発 2013-2015年活動経過

富士フイルムは、「写真技術を応用した、タッチパネル用薄型両面センサーフィルムの開発」で第48回日化協技術賞※(主催:一般社団法人日本化学工業協会)技術特別賞を受賞しました。

従来、スマートフォンなどで使われているタッチパネル用センサーフィルムは、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)を使ったものが主流ですが、これらは抵抗値が高いため反応が悪く、10インチを超えるような大画面や、ペン入力やマルチタッチ入力などでの使用が困難な状況でした。さらにITOは、原料のインジウムが希少金属で安定供給に不安があることや、インジウム化合物が、健康障害を引き起こす恐れのある特定化合物に指定されているため、環境リスクがあること、折り曲げ時に断線して抵抗値がさらに上昇しやすいことなどがあり、代替できる材料が求められていました。

今回受賞した「エクスクリア」は、銀塩写真技術を応用した銀導電性を生かした新技術、高導電性銀画像形成技術が使われており、富士フイルムならではの優れた技術が評価されました。「エクスクリア」は大画面サイズ、ペン入力やマルチタッチ入力での使用を可能とするだけでなく、高い透明性と屈曲性により、3D、ウエアラブルデバイスなどのセンサーへの応用展開も期待されます。さらに、希少金属であるインジウムを使用しないため、安定供給の実現や環境負荷低減にも貢献するものです。当社は今後も、独自の技術による高機能材料開発を通じて、社会の様々な課題に応えていきます。

※日化協技術賞:独創的、かつ科学技術の進歩に寄与した製品や技術に授与される賞

[画像]タッチパネルモジュールでの「エクスクリア」搭載例

透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に、特定の可視光を反射しないマット感のある黒色調を持つ現像銀で微細なセンサーパターンを形成することで、高い透明性と屈曲性の両立が可能に

※このページはサステナビリティレポート2016の記事内容です。


   
ここからフッターです