生活：事業を通じた社会課題の解決

富士フイルムは1934年の創業以来、一貫して「写真文化」の普及・発展に向けて取り組んできました。そして、その思いをさらに強めたのが、東日本大震災後に開始した「写真救済プロジェクト」です。この活動を通じて、写真のもつ思い出や感動を自分自身だけでなく家族・友人とも分かち合える喜び、「思い出をカタチに」して残す大切さを訴求していくことの使命を改めて実感し、2013年から「写真のある生活で人生を豊かに」をコンセプトに、「撮る、残す、飾る、そして贈る」という写真本来の楽しみ方を伝える「フォトルネッサンス」運動を推進しています。

携帯電話やスマートフォンの普及で、気軽に写真を撮る人が増えているなか、プリント普及のきっかけとして楽しみ方が広がっているのが、「チェキ」です。世界初のカードサイズインスタントフォトシステムとして発売したチェキは、写した写真をその場でプリントでき、人にもあげられる手軽さが、フィルムカメラを知らない世代にも支持を得て、現在日本のみならず東南アジア、オセアニア、欧米など世界中に人気が 拡大しています。

また、「アルバムカフェ」や「Year Album（イヤーアルバム）」などのアルバムを作る楽しみを普及する活動も積極的に行っています。2012年3月から開始したYear Albumは、写真店や自宅のパソコンで、撮りためているたくさんの画像から誰でも簡単にオリジナルのフォトブックを自動で作成できます。2014年2月には写真の新しい楽しみ方を提供する初の直営写真店「WONDER PHOTO SHOP」もオープン、今後もより多くの方々に写真を通して「心豊かな人生」を感じていただけるよう、新しい商品の開発や普及活動を行っていきます。