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健康:事業を通じた社会課題の解決

 

<事例4> 検査画像を効果的に利活用できるシステムで地域医療連携、正確・迅速な診断を支援

[重点課題1][重点課題2]

富士フイルムは、1983年に世界初のデジタルX線画像診断システム「FCR」を発売以来、医療のデジタル化を積極的にリードしてきました。また、1999年には医用画像情報システム「SYNAPSE(シナプス)」を開発。単なる医療情報のネットワーク化ではなく、富士フイルムの強みとなる画像処理技術を生かし、診断目的に合わせて画像を選択・加工できる多様な技術を付加。医師の正確・迅速な診断、地域医療連携、救急医療などをサポートするネットワークを構築してきました。当初はX線画像を中心とした放射線科での運用を中心にしていましたが、さまざまな医用画像を診断情報とともに統合的に管理・運用し、診断や治療を効果的に進めたいというニーズに対応し、さらに活用の幅が広がっています。現在、世界で約4,000件、国内で約1,900件の医療施設に導入されており、日本ではトップシェアを占めています。

今後は、CT(コンピューター断層撮影)やMR(I磁気共鳴画像診断)などの放射線科の画像に加えて、血管撮影装置や内視鏡、超音波画像診断装置など、さまざまな診療科で撮影した画像も含めて統合的に一元管理できる仕組みを構築、さらなる医師の診断精度の向上、地域格差のない医療環境の実現に貢献していきます。

富士フイルムグループの医療IT

3次元画像解析システムボリュームアナライザー SYNAPSE VINCENT

富士フイルムの画像認識技術により、2次元の画像であるCT・MR画像から3次元画像を合成。画像処理技術や解析技術で臓器の自動抽出、骨除去などを実現し、精度の高い術前シミュレーションを可能にした。これにより、手術時間短縮、正確性の向上に貢献し、患者さんの負担も軽減することができる。2008年の発売以来、日本では約1,000施設に導入されている。

[画像]3次元画像解析システムボリュームアナライザー SYNAPSE VINCENT

地域医療連携サービスC@RNA Connect

患者さんに身近な地域の診療所と中核病院を連携することで、理想的な病院と診療所の機能分担(医療連携)を図るシステム。独立行政法人国立病院機構埼玉病院は地域の診療所と、2005年より各種の画像診断、専門医による外来診療などをインターネットで24時間いつでも予約できるシステムを構築。現在では、全国85の基幹病院と1,300の連携診療所・病院と連携している。

[画像]地域医療連携サービスC@RNA Connect

※このページはサステナビリティレポート2014の記事内容です。


   
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