健康:事業を通じた社会課題の解決
※このページはサステナビリティレポート2014の記事内容です。
<事例5> 治験業務のネットワーク化で医薬品の早期開発をサポート
富士ゼロックスは、ドキュメント・ソリューションで培った紙・デジタルに関わらず文書を管理するノウハウをヘルスケア分野でも活用。さまざまな診療関連記録をドキュメント形式で集約し、医療機関をはじめとしたヘルスケア業界をネットワーク化することで、効率的・有効な情報共有とコミュニケーションを図る提案を進めています。地域包括ケアをはじめとした今後の医療向上には、医療機関の連携が必須と考えられるからです。そして、その有効な活用策の一つが治験業務の効率化です。
「治験」とは、医薬品もしくは医療機器が製造販売できるようになるまでに必要な臨床試験のことで、多くの患者さんに協力していただく必要があり、膨大な時間と労力が必要です。このため患者数が少ない、特に小児治療薬のような特別な分野は新薬開発が進まないという課題がありました。こうした背景から、複数の病院が連携して行う治験業務を効率化するネットワークや文書管理システムを開発。治験実施医療機関をつなぎ、集合体として治験を受託することで医薬品の早期開発を進める「治験ネットワーク」の活動に役立てています。また、2014年からは地域病院の治験業務連携を行うシステムも試験的に開始、医薬品開発のスピードアップと質の向上に貢献していきます。
ヘルスケア分野におけるドキュメント管理全体像
*1 DACS:Document Archiving and Communication Systemの略で、大阪大学医学部附属病院 医療情報部が提唱しているコンセプト
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